日本を代表するロールプレイングゲーム「ドラゴンクエスト」のおもしろい雑学、「そうだったのか」と納得できる豆知識や裏設定をまとめて紹介!
ドラゴンクエストの雑学
ドラゴンクエストに関する雑学の中からおもしろいものを紹介!
おきのどくですが冒険書は・・・の秘密
「おきのどくですが ぼうけんのしょ 〇〇はきえてしまいました」
これはドラクエのセーブデータが消えたときに表示される有名なメッセージだが、スーパーファミコン版のドラクエ1・2では少しいいまわしがちがっている。
「おきのどくですが」の部分が「まことに残念ながら」に変更されているのだ。
ちなみに、あのイヤなメロディが鳴りおわるまえに電源を切れば、冒険の書が消えるのを回避できるらしい。
ルイーダの墓場?
ドラクエ6では、モンスターが力尽きた状態でルイーダの酒場にいき、モンスターと別れるを選択すると・・・。
「責任をもって〇〇(モンスターの名前)を埋葬するわ」といわれる。
ちなみに、ドラクエ5のモンスターじいさんも同じように力尽きたモンスターを埋葬してくれる。
ドラクエ10はドラクエ9として開発されていた
ドラクエ8完成後、ドラゴンクエストの制作チームはオンラインのドラクエ(現ドラクエ10)をシリーズの9作目としてつくっていた。
しかし、ニンテンドーDS用のドラクエ(現ドラクエ9)のプロジェクトが立ち上がり、現ドラクエ10制作が難航していたので先に簡単につくれそうな現ドラクエ9を世に出すことにしたのだ。
だが、9の制作も難航し、結果的にドラクエ10は開発開始から発売までかなりの時間がかかってしまったのだ。
ドラクエ9の開発コードはシェンロン
開発コードとは開発中の製品につけられる仮の名前のこと。
ドラゴンクエストにちなんで神龍(シェンロン)というわけではなく、シェンロントーキョーという中華料理店で話し合いをしているときに生まれた企画だから。
ローラ姫を連れたまま竜王と戦える
リメイク版のドラクエ1ではローラ姫を抱きかかえたまま竜王と戦うことができる。
竜王のリアクションもちゃんと用意されていて、いつもとはちがうセリフをいってくれるのだ。
竜王「ほほう姫をわしのところまで連れてきてくれたのか? ごくろうであったな」というセリフになる。
「ゆうべはおたのしみでしたね」誕生秘話
ドラゴンクエストの有名なセリフ「ゆうべはおたのしみでしたね」は容量不足が原因で生まれた。
当時のカセットの容量では二人のキャラを同時に画面に表示することができなかったので、勇者がローラ姫を抱きかかえることによって1人のキャラにしてしまったのだ。
そのグラフィックを見た堀井雄二が「おもしろがって宿屋に泊まる人がいそうだな」と考えて「ゆうべはおたのしみでしたね」というセリフを用意したのだ。
ドラクエ7で同じモンスターと999回倒すと・・・
ドラクエ7では同じモンスターを999回倒すと、そのモンスターとの戦闘はキャンセルボタンでスキップすることができる。
この裏技をつかえば、神さまも1ターンで倒すことが可能なのだ。
ドラクエがアマゾンのレビューのルールを変えた
ドラゴンクエスト9がアマゾンのレビューのルールを変えた。とドラクエ9制作者たちは語っている。
ドラクエ9のレビューが発売まえにもかかわらず、かなり荒れてしまったので、発売していない商品に対してレビューができなくなったのだ。
ルーラで天井に頭をぶつけるのはいつから?
ルーラで天井に頭をぶつける演出は初期からあるように感じるが、実はドラクエ4からである。
ちなみに、このルールは主人公たちだけでなくモンスターにも適用される。
ドラクエ4ではルーラをして天井に頭をぶつけてしまうモンスターが大灯台(ダンジョン)に登場する。
トンヌラと名付けた場合
トンヌラとはドラクエ5のオープニングでパパスが提案する主人公の名前である。
だが、もしプレイヤーが最初からトンヌラと名付けていたらどうなるのか?
主人公の名前がトンヌラだとパパスは「サトチーというのはどうだろうか?」と別の名前を提案する。
ちなみに、トンヌラという名前はドラクエ2のサマルトリア王子やドラクエ6の牢獄の町にいる農夫にもつかわれている。
皆勤賞のモンスター
ドラゴンクエストのナンバリングタイトルすべてに登場するモンスターは意外と少なく、スライムとあと1ぴきだけ。
それはメタルスライムである。
ちなみに、メタルスライムといえば1000ポイント以上の経験値を持っているイメージがあるが、ファミコン版のドラクエ1では経験値はたったの115ポイントしかない。
それでも、ドラクエ1の中ではいちばん経験値が高いモンスター。
ドラクエ1は装備が見た目に反映される
盾や武器などの装備が見た目に反映されるのは、ドラクエ8や9からだと思っている人も多いだろう。
だが実は、ファミコン版のドラクエ1からすでにそのシステムは存在しており、武器と盾を装備しているかどうかで見た目が変化するのだ。
- 武器と盾を装備していない
- 武器だけ装備している
- 盾だけ装備している
- 武器と盾の両方を装備している
の4種類のグラフックが用意されているのだ。(ローラ姫を抱きかかえているのを合わせれば5種類)
ドラクエの都市伝説
キーファ=オルゴ・デミーラ説
ドラゴンクエスト7のラスボス「オルゴ・デミーラ」の正体が主人公の友人キーファだという説である。
理由には以下のようなものがある。
- キーファとオルゴ・デミーラの立ち姿(ポーズや服装)が似ている
- なぜか、ラーの鏡がラストダンジョンに用意されている(オルゴ・デミーラの正体をみやぶるため)
- グランエスタード島を封印しなかったのは自分(キーファ)の存在が消えてしまうから
- アイラが仲間になるのは先祖(キーファ)の過ちを正すため
いろいろと矛盾が生まれてしまう説だが、ドラクエ7は発売が延期されているのでストーリーの大きな変更があった可能性がある。
もしかすると、没になったストーリーではキーファがラスボスだったのかもしれない。
ビアンカとフローラの名前の由来
ドラゴンクエスト5では、どちらと結婚するのか多くの人を悩ませたこの二人。
彼女たちの名前は「ビールにする? それとも、お風呂にする?」に由来するという噂がある。
仕事から帰ってきた堀井雄二が「ビールにするか、お風呂にするか」の2択で悩んだ経験から「ビアンカ」「フローラ」の名前を思いついたそうだ。
「ビールか、お風呂か」>>「ビアー(英語)か、風呂か」>>「ビアンカ、フローラ」
ただ、堀井雄二はあまりお酒を飲まないらしいので信憑性にかける。
ビアンカとフローラは姉妹
ビアンカとフローラは姉妹だという噂がある。
- ビアンカはダンカンの実の娘ではないし、フローラもルドマンの実の娘ではない
- ビアンカもフローラも天空の血を引いている
- 作中でフローラが「ビアンカを他人とは思えない」といったセリフを話す
以上のような事実から、ビアンカとフローラ(デボラも含む)は姉妹ではないだろうかと噂されているのだ。
作中で明確にはなっていないが、なかなかありえそうな説である。
デスピサロ=エスターク説
エスターク(ドラクエ5の裏ボスのほう)の正体はデスピサロだという説である。
- デスピサロの体の色と5のエスタークの体の色が同じ茶色(4のエスタークは青)
- デスピサロと5のエスタークは記憶をなくしていて自分が誰なのかも思い出せない(セリフも似ている)
- デスピサロが勇者たちと戦った場所と5でエスタークが眠っている場所が似ている(どちらも魔界でマグマがあり大きな山のふもと)
などの理由があげられる。
バーバラ=黄金竜
ドラクエ6のバーバラの正体がムドー城にいくときオカリナで呼んだあの黄金竜だという説である。
- バーバラをムドー城に連れて行けない
- カルベローナで「偉大なバーバレラの娘のバーバラならドラゴンにもなれる」という内容のセリフが聞ける
- そのような設定があったと言葉を濁しつつも制作者の堀井雄二が認めている(容量不足などの理由で関連するイベントを省いた)
などの根拠があげられる。
ただ、作者がほぼ認めているので、これは都市伝説というよりも裏設定といったほうがいいかもしれない。
ロトシリーズと天空シリーズはつながっている
ドラクエ11とロトシリーズがつながっているのはほぼ確定しているが、11が天空シリーズともつながっているという説。
この説ではドラクエ11で主人公が過去にもどったことによって世界が分岐したと考えられている。
11主人公が過去にもどってローシュたちを助ける=ローシュたちの世界がロトシリーズの世界。
11主人公がローシュを助けに行かなかった場合の世界=天空シリーズの世界。
- カミュの容姿がドラクエ6の主人公にそっくり(カミュが6主の先祖)
- ドラクエ6の勇者は血筋が関係なくだれでも転職できる(11の勇者の血をひいていなくてもいい)
- 折れた勇者のつるぎが天空のつるぎにそっくり
- 6だと天空のつるぎ(ラミアスのつるぎ)はさびた状態で発見される(6は天空シリーズの最初)
などの根拠があげられている。
ドラクエ歴代魔王の名前の由来
ちょっとしたドラクエ雑学をまじえながら歴代魔王の由来を紹介!
※公式に発表されていないので、ここで紹介しているのは仮説です。
DQ1:竜王の由来
そのまま、竜の王さまだから「竜王」
ドラゴンクエスト3に登場する竜の女王の子孫だと考えられる。なので、血筋的にも竜の王さまだといえるのだ。
ちなみに、竜王戦は画面に表示されるフォントが微妙に変化する。
DQ2:シドー
死に導くものだから「シドー(死導)」
破壊神という存在にふさわしい名前。
ちなみ、ベホマをしようしてくるのはファミコンだと255までの数値しか設定できないから。
HP255ではすぐに倒されてしまうので、ベホマを使用してくるのだ。
DQ3:ゾーマ
魔を生み出す存在だから「ゾーマ(造魔)」
ドラゴンクエストのアニメ(勇者アベル伝説)ではバラモスはゾーマが生み出した存在ということになっている。
ちなみに、ファミコン版のゾーマには薬草やベホマなどの回復呪文でダメージをあたえることができる。
DQ4:デスピサロ
ピサロ+デスで「デスピサロ」
ピサロはインカ帝国を制服したフランシスコ・ピサロが元ネタ。(ピサロが主人公が暮らす山奥の村を襲うから)
ちなみに、ピサロはリメイク版で仲間になるが、主人公にしたひどい仕打ちのことは反省していないようだ。
DQ5:ミルドラース
ミル(粉砕器)+アース(大地)で「ミルドラース」
大地を粉砕するものといった意味になる。
もともと影の薄い魔王だったが、リメイク版でゲマが目立つようになり、いっそう影の薄い魔王になってしまったのだ。
DQ6:デスタムーア
デス+ムーア(湿原、土地)で「デスタムーア」
6のストーリーを考えると、大地に死をもとらすものというニュアンスで名付けられたと推測できる。
ダークドレアムを20ターン以内に倒すとデスタムーアをボコボコにしてくれるが、デスタムーアは歴代魔王の中ではかなり上位の強さなのだ。
DQ7:オルゴデミーラ
デミウルゴスのアナグラムで「オルゴデミーラ」
デミウルゴスは物質世界を創造した神さまの名前。
オルゴデミーラが男なのか、女なのか分かりづらい見た目をしているのもデミウルゴスの不完全さをビジュアルで表現したと考えられるのだ。
DQ8:ラプソーン
ランプ+ソーン(いばら)で「ラプソーン」
ランプの魔神のような見た目をしていて、いばらの呪いをつかうから。
杖に封印されていたのもランプに封印されているランプの魔神を参考にしたからかもしれない。
ちなみに、ラプソーン戦のBGM「おおぞらに戦う」はラーミアのBGM「おおぞらをとぶ」をアレンジしたものなのだ。
DQ9:エルギオス
エルギオスという名前は「聖」を意味するギリシャ語「アギオス」に由来する。
また、エルギオスの元ネタはサタン(魔王)になった堕天使ルシファーである。
ルシファーは「光りをもたらすもの」という意味なので、似たような言葉「アギオス(聖)」をもじって「エルギオス」になった。
DQ10:ネルゲル
ネルゲルという名前は人類に災いをもたらすバビロニアの神さま「ネルガル」に由来する。
ネルガルをもじって「ネルゲル」
ドラクエ初のオンラインゲームだったので、ネルゲルは発売当初かなりの強さを誇っていた。(バージョンアップでプレイヤーが強化されていくことを計算に入れて強めに設定していたそうだ)
DQ11:ウルノーガ
魔導師ウラノス+ナーガ(ヘビの神さま)で「ウルノーガ」
ウルノーガの正体は魔導師ウラノスだが、ウラノスの元ネタはギリシャ神話の天空神「ウラノス」である。
上の都市伝説でも話したがドラクエ11と天空シリーズのつながりを臭わせる存在だといえる。
まとめ
ゲームに関する雑学をもっと知りたい人には以下の記事もおすすめ。